駄文

 村上氏の本は「海辺のカフカ」に続いてこれが二冊目。友人に貸していただきました。どうもありがとう。
 やはりこの人の文章は流れるようでとても心地よい。素敵。
 イメージとしては、しとしとと小雨が霧のように音もなく舞ってる感じ。霧は肌が湿る程度。そんな文章。
 そんな静かな印象が漂ってるんだ。六月の香りがする。
 村上春樹好きの別の友人が、「この本が一番きれいにまとまっている」と言っていたが、なるほどと思った。
 「海辺のカフカ」読了感も心地よかったが、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」のラストは清々しい。

 あと「僕」を始め、登場人物の固有名詞としての名前が誰一人として出てこないのには驚いた。そしてそれに違和感を感じさせないことにさらに驚いた。やっぱり凄い。

 本棚に並べておきたい一冊だなあ。